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傷んだ栃の板を木取り解体

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 MUKU-DATA  栃 新潟県産材 


製材されたのが2014秋、弊社木材倉庫に眠っていた栃材を木取り解体中です。

4.5m丸太1本分と、曲りのある2m材1本分を桟入れして保管、
挽く前に暫く外に放置されていたのか・・?製材後から痛みが多い材で
乾燥させながら数枚は一枚板天板として世に送り出させていただいたのですが
残った材の割れ、肉離れ、など痛みが多く、
いつもこの材を前に、さて・・・どうしよう・・・と後回しになっていた栃たちです。

痛みの多い材は悩ましく、直ぐに料理できず、
どうするのが一番いいのかなぁ・・と躊躇してしまいます。

細かくするのが勿体ないなぁ・・という気持ちもどこかにあります。

今、工場は暇なので、こんな時でないとゆっくり料理できないなぁ・・と思い
今回これらの栃を全て、木取りして、解体することしました。

一枚板天板にできるのは天板に、カウンターになりそうなものはカウンター材へ
辺材付近はクマンバチの巣になっていたりしましたが(→ 大工蜂 )
変な端材の販売用や、弊社的プロダクト材、個性的で変な材など
取れればいいなぁと切断しています。

例えば、10cm x 10cm 厚み3cm ほどの小さな材は、
なにも、一枚板テーブル材になるような大きさから木取りしなくてもいいのでは?
もっと小さな小径木で事足りいるのでは?と思われがちですが、
同じ材種で同じ大きさのものでも、樹齢50年と樹齢200年では、誰が見てもその違いは
一目瞭然なのです。
小さな断片でもその木が長く生きてきた片鱗を10cm真四角の中から感じ取ることができるのです。

軽やかな室内を作るなら、樹齢の若い木で作れば、そこに入った瞬間フレッシュさが感じられると思うし、
渋めの和室や有難がられるような場所、歴史を感じる室内、などには
ある程度樹齢のいった材でまとめると、ちょっと近寄りがたい幽玄な雰囲気が感じられる室内になるかと思います。
神代木なんか上手に使うと更に効果は増すでしょうね。

一個の小さな端材でも、樹齢云々など分からない人でも、
人間には自然と認知できる能力が備わっているものかと思います。
木と共に歩んできた日本人には普通に備わっている能力、感性かと思います。

適材適所、

変な材、面白い材など木取りできたら、また少しづつご案内させていただきます。





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by solid6q | 2020-01-21 09:04 | 新発田屋的(製材所ならでは的)商品