2019年 07月 14日
木の照明パネル
お客様からのご要望で照明の前に木のパネルを取り付けた。
当初巾90mm程度でスッキリと見せた方がいい話だったが、
光りが漏れすぎるのでは?
巾が大きくなると重い感じになるのでは?
など心配ごとが出てきて
ではという事で実際に90mm巾と130mm巾を当ててみた。
その大きさの空間に対する想像は曖昧なもので
私を含め皆さん130mm巾は少し大き過ぎて主張し過ぎるのではという
想像をしていたが、実際は90よりも130mmの方がしっくりいく事をみんなが感じた。
経験値・・
いつも同じ大きさの部屋で、同じ壁や床、そして同じ木パネルを取り付けていれば
最もしっくりするサイズというのは自ずと分かってくるのだろうが、
「建築」に関してはそうはいかない。
毎回違う要望が出てきて都度、それに近づくような形を作るように努力する。
今回の木パネルは金具で取外しができるように細工をしてもらった。
ホワイトオークからキラキラしたメープルも取換え可能だし、
杉の柾目を取り付けるとちょっと和テイストな空間を感じられるかもしれない。
薄くスライスしたものをたわみのなくなるように工夫すれば
木から光がうっすら漏れて杢目が見えるパネルも作れることだろう。
少し曲りのある材を取り付ければ、
直線的な室内に和らぎを感じる事ができるかもしれない。
これは色んな応用が効くなって思った。
お客様の要望を工夫して形にしていくこと、
更に応用して広げていくこと、
要望には多くのヒントが隠されているなぁ・・と感謝している。
by solid6q
| 2019-07-14 08:13
| 木の建築部材