2018年 11月 12日
栃、一言に「栃」といっても・・
やっぱりこの栃、仕上げたら面白くなったね、
大きさ、形、縮みに虎杢、虫穴にスポルテッド・・・
栃の持っているキャラが全部詰め込まれているって感じ。
栃といえば、純白に縮み杢か虎杢、
赤身が入ったものは10年ほど前は相手にされなかったのにねぇ・・
ましてや朽ちかけのスポルテッドなど以ての外・・
時代は変わった、良い傾向だと思う。
純白の細かな縮みは当然良いが、
こっちはこっちで同じ栃とは思えないキャラがある。
純白の縮み栃、探してって言われれば本当に良いものは100万超えするだろうけど
こっちのキャラの詰まった栃を探してって頼まれても
当然100は行かないが、
探すのには同じ労力を要し苦労するだろう。
良いものは当然良い。
まだ気が付かれていない物を拾い出し光を当てる、
こっちの方が楽しい作業と言えるだろう。
(極上の栃の場合は大体持っている所は目星がつくだろうから、
金についての交渉事が主となるだろう)
色、形、杢目、全体の雰囲気、大きさ、パッと見、使い方、・・・
ファッションや音楽など多様な価値観が当たり前な時代、
木、材木に関しては、まだ手付かずの状態だとも言える。
本来、身近であったはずの木、
まずはもっと身近な物として使っていただく事からかな・・
(木は実際に楽しいし、優しいし、かっこいいしね)
「銘木」なんてただの幻想だったのかもしれないなぁ・・・
要は使い方、作る人のセンスって事か・・?
by solid6q
| 2018-11-12 08:03
| 杢の魅力