2018年 10月 05日
神代楢(ジンダイナラ) 輪切り
神代楢の衝立として長く銘木店の倉庫にあったものを5~6年ほど前に譲ってもらったものです。
全体に茶色の半艶のウレタンでコーティングされてあって
その表面部分を鉋掛けしてみました。
樹皮の部分はまだ茶色のコーティングが残っています。
そもそもこれ神代楢なの?ってずっと思っていたのですが、
削った木肌を良く見、入り皮や樹皮の形跡などからやはり神代なんだろうなと思います。
色は薄め(神代楢を何度も見た訳ではないのでどの程度の色の物があるのか?)
神代色というよりは通常の楢より少しボヤケタ感じの色合い程度
厳密にいうと芯がありませんので輪切りというより
幹から飛び出た部分を製材したものかと思います。
特に銘木でもないこの木を何故に銘木的鑑賞の意味合いの強い衝立に
仕立てたのか?
当時はとくかく少し珍しい物を衝立にすれば売れた時代だったのか?
少し疑問が残ります。
どちらかというと現代的には使える素材かと思う。
衝立ではなくカウンターバックの壁に取り付けてもいいし、、
看板にもいいのかもしれない。
もちろんテーブルにもいいですし。。
木自体は、入り皮なども多く傷んでいますが
年輪は細かく
長く風雪に耐え、そして地中に埋もれていたという
自然界の断片を感じ取る事ができます。
少しエージング加工など施すと
いい雰囲気の一枚になりそうです。
(最近、地味な神代木が続きますが、たまたまです。
もちろんブビンガやウォルナット、かっこいいレア材なども
大好きです)
by solid6q
| 2018-10-05 07:44
| 神代木(神代欅、神代杉、その他神代)