桑 床柱・框材 芯去り

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 MUKU-DATA  桑(クワ) 3000 220x180mm  乾燥材


島桑の芯去りの良いものがあるんだけど。。。聞いたのが約1年前、
んな訳はないと内心は思いつつほうほうと聞いていた。
まず、出処、その木の経歴を聞くとやはり段々怪しくなってくる。
話を持ってきた本人にきっと悪気はないが、
その先の先方がもしこれが島桑なら100超だねぇ・・なんて会話から
拡大解釈されていき、いつの間にか島桑かも?から島桑になるってのは
この業界いろんな材種で良くある話かと。。。

では私自身も島桑に詳しいか?と言わると詳しくない。
これが島桑ねって数回見せて教えていただいた程度で、
例えば杉に関して言えば、秋田と吉野、秋田方面と吉野方面、
何千と触り、挽き、匂い、木味、木目など見て漸く何となく判別できるのかと思うので
数回見たり触って程度では桑に関して語れない。

縁あって、
これは御蔵の島桑ね、これは作州の桑ね、これは山桑の杢ね、
って言われたものをごく僅かに持っている程度で、
その杢目と譲ってもらう方の人柄で、きっとそうで間違いないだろう。。
の程度なのです。

少なからず、何度か島桑を見る触る機会があったので、
それに比べると写真の桑は全く雰囲気は違って見えます。

過去、新潟ですと床柱に桑ってのが産地の関係なのかあまり目にする機会も少なく、
馴染みは薄い木なのですが、
(どちらかというとこの手の色合いは新潟だと槐、ちょっとあか抜けて一位、
昭和30年代に建築した実家の床柱は槐の白太の無いピン角、
どーしてこんな地味な柱を立てたんだろうと材木屋に成りたての頃は思っていたが)
この桑って材を意識してから、
なかなか良材に出会えない、
あってもボロボロ、
深く良い色合いに灼けてきて、一見地味に見えるが
杢のあるものは深み、奥行感が感じられ、
普段から気のしている材種の一つです。

これ、8寸角弱の芯去り、
何十年か前に丸太から(丸太を売った人は判明)製材して
長く保管されてあったようです。
他の細かい材はもう売ったそうで、トロの部分を床柱に見立て製材したのでしょう。
8寸芯去りだとある程度の大きさの丸太だったのでしょうね。

8寸角、曲りがあったので修正挽きをして、
尚且つ白太部分にピンホールの跡がありましたので
その部分も落としました(約9分)
板目部分は現状220mm
柾目部分は巾180mm
27mm耳付板一枚
という内容の製材です。


目は桑材としては細かい方なのではないでしょうか?
大面の板目部分は芯が取ってスッとしています。
削ると薄っすら杢目も出てくるのかもしれませんが、
シャンとした印象の丁物になりました。

是非床柱に使っていただきたいなぁ・・とは思っていますが・・
框材でもいいですし、
渋めの現代和室の何かの部材として使って欲しいと思っています。
再割り可能、お好みサイズに製材いたします。


モダンな和室が完成したら

来客「これ、何の木ですかぁ・・?」

亭主「桑です。」(静かな口調で地味にね)



そういうの
渋いじゃないですかぁ。



渋くてカッコイイ材を出すってのが
(あ、現実問題として使える価格でね)
うちの仕事かな。。





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by solid6q | 2018-09-05 08:26 | 和材 日本の木