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間柱 杉 KD

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 MUKU-DATA  杉 KD 3000 105x30mm  間柱



大壁造りの壁下地(PB下地)に必要な大間柱。
この大間柱材が一般的になってもう20年が経過した。
それまでは、大壁下地を作る際は、
貫を柱芯に通して、51x35mm、42x35mmなどの間柱を貫に添わせて内外に取り付け、
柱面と平らにして、ボードなどを貼っていた。
だから、当時、51x35mmの間柱に対して、
105x30mmや120x30mmまどは「大」をつけて、「大間柱」や平間柱などと呼ばれていました。
今は、この材がスタンダードですから、「大」を外し皆さんただ単に「間柱」と言われています。

材種は新潟では下地材=赤松信仰が未だ根強いのですが、
赤松の不安定供給、価格変動などで、5~6年前から杉KD材にシフトされた工務店さんも目立ちます。
大手ビルダーさんはホワイトウッドなど使われている事も多いかと思います。

当時、この間柱材が出始めた頃は良くクレームがありました。
この材、板目を105mm,120mm面の真ん中にくるように製材しないと
木の特性上、どちらか一方に反ってしまうのです。
今はどこのメーカーさんもそこは常識として真っ直ぐな直材を出荷できるようになりました。

材種、面付き、木柄、など程度に応じて単価もそれぞれに異なります。
ですので、杉のAを使われる方、Bでいい方、赤松ではないといけない方、
それぞれです。

久々に間柱のクレームをいただきました。
末105mm、 元107、8mm・・・
いつも同じ材種、グレード、メーカーを出荷させていただいていたのですが、
時にこういうことも起こります。
製造過程で刃物やら、何らかの要因があったのでしょう。

再度市場にて同じメーカーのものを確認後、取替えです。

精度が当たり前になっている今、仮に何度かこのような事が続けば、
違うメーカーの物に変わるのでしょうね。










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市場検品のついでに、役物柱を確認。
真壁和室が減って、なかなか出番も少なくなった節のない役柱ですが、
当時から2割り高いが、品質は間違いなしのメーカーさんの柱。
芯持ちの在庫ならこれ、芯去りを在庫すうるならこれと
決めています。
多くの役柱メーカーが無くなった今もなお、市場の片隅で
「どう?いいでしょう私たちって」と
凛として出番を待ちわびているように見えました。






芯持ち
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芯去り(割角)
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by solid6q | 2015-12-09 07:45 | 住まいの部材