2017年 02月 07日
古材など
右から、ロックファー斫り痕(タイ)、舟板(関東)、上:カーリーメイプル(アメリカ)
下:クラロウォルナット(アメリカ)、左は神代タモ(北海道)
商業主義に偏った簡単にデザインされたものに、
もう飽き飽きしているのでしょう・・・
プリミティブアート・・
アノニマスデザイン・・
アンティークにヴィンテージ
益々そういった言葉をよく耳にするようになり、
これは建築業界、木材業界にも、更に浸透してきています。
飽き飽きというよりは、
見る目、見極める目が肥えたと言えるのか・・
決してカタログでは選ぶことのできないもの
自らの足を使い、時間を要します。
明日、すぐに見つかるものでもありません。
そもそも「木」自体、自然が作り出してくれた究極の素材です。
また古い材に惹かれるのは、永い年月への憧れでしょうか・・
床の間、変木、欄間、竹、網代、式台・・・・絶滅寸前危惧材です。
先日、変木丸太の皮の色の奥ゆかしい艶やかさにハッとしました。
まさに琳派のたらしこみ技法のぼかしです。
材木屋はある程度選別して材を置く。
その中から、値段に関係なく
どう見立てて、
どう新たな価値を与えるのかは
作る人、建てる人の
目かと思います。
材木屋の仕事はそれをちょっとだけ手助けさせていただくこと。
by solid6q
| 2017-02-07 08:25
| 材木屋